永恒地朋友 上 |
「永恒地朋友 上」
(C)1999
花川戸菖蒲・角田緑 |
香港シリーズ(梶間&芳呂) 小説 |
1999年8月15日 初版 |
新書版116頁 |
***あらすじ*** |
久々のオフ、芳呂を訪ねて香港に渡った浩毅。他意のない訪問だったが、おりしも香港のクンサー、アメリカ、メキシコ、北京、謎の「天游」を巡る裏世界の大物達の争いに否応無しに巻き込まれて…!? |
***感想*** |
香港シリーズ第14弾。
香港の不良親子の話。このコンビ大好きです~♪けちょんけちょんにけなし合うくせに、何気にラブラブなとことか、どうしたってシリアスになり得ないとことか。まあ、芳呂ちゃんが出てればなんでもよさげですが。自分的に。
衛星携帯電話のくだりでは、思わず時代を感じてしまいましたが…そうか、返還前の話なんですよね、このシリーズ。忘れてたよ。今彼らは一体どうしていることでしょうな… |
All my life,Be with you 1include:get |
「All my life,Be with you1include:get」
(C)1999
花川戸菖蒲・角田緑 |
漫画 |
1999年12月26日 発行 |
A5版 68頁 |
***あらすじ*** |
ある晩、楡井に一本の電話がかかった。深夜の池袋路上で、梶間らしき人物が殺傷事件を起こしたという。だが、その頃梶間は楡井の腕の中にいた…これは、罠なのか!? |
***感想*** |
準備号「get」を収録した「Allmy1」の再版。私の持ってるのはそのまた再版です(T.T)
2001年夏コミにて、バッチリ買い逃がして一生の不覚になるところだった1冊。再版してくれてありがちょう、花先生~!!
1冊丸々角田先生です。「get」は予告編なので読んでなくても本編読むのに支障ないよ~とは言われてたのですが、やっぱり読んでよかった…
本編と同じく2人一緒のシーンは少ないのですが、雰囲気といいキャラ達の気持ちといい実に対照的で。
確かに本編読むのに支障はないですが、予告も読んどくとなんだかお話しに深みが出るような気がするのですが。どうでしょう。 |
永恒地朋友 下 |
「永恒地朋友 下」
(C)2000
花川戸菖蒲・角田緑 |
香港シリーズ(梶間&芳呂) 小説 |
2000年12月30日 発行 |
新書版 220頁 |
***あらすじ*** |
|
***感想*** |
香港シリーズ第15弾。
…や、もう、感動の嵐。
。・:*:・°'★,。・:*:♪・°'☆
いつものことながら、とても読みやすい作品です。
これほどあらゆる意味で受け取りやすいメッセージを送ってくれる作家さんって、そういないですね。
今回、文体はややひねくれた言い回しが多いですが、なるほど主人公以下登場人物のひねくれ具合を的確に表現してくれているので、読み辛くはないです。巧い!
実は、下巻の表紙を見た段階で、概ね「天游」にまつわる謎は推測できてしまうんですが、別にそういう読み方をする作品ではないのであまり問題ありません。むしろ、回答が先にあって、主人公がいかにその答えに辿りつくか…一気に確信に近づいたり、逆に答えを素通りして遠ざかったりの過程が面白いです。
アクションシーンも満載、破天荒な浩毅&芳呂が、迷惑を振りまきつつ香港の街を縦横無尽に走りまわり、愛あるドツキ漫才を繰り広げます。
基本的に、シリアスなシーンでも笑いを忘れない主人公達なので、かなりの長編を非常にテンポよく読み進められます。
ところが、今回かなりヘビーなオチがつきました。
ここでは書きませんが、正直、カウンターパンチか逆転サヨナラホームランかという心境でしたね。しかし、本題はそこではなく、その先にあるのです。
『……だって、オレは生きていかなきゃなんねェからな』
今回最も辛い目を見た芳呂の科白です。ちょっとこれだけ引用してもニュアンスが分かりにくいかもしれませんが、辛い事から目を背けず、きちんと出来事の重みを受けとめながらしっかりと前に進む…例えるならば野生の動物のようなそのしなやかな強かさに、私はかつてないほど感動しました。や、どれくらいかっていうともう、芸もなくただ「感動した」と書くしかない程です。
花川戸作品の定番ですが「あたりまえの事をあたりまえにこなす強さ」…今回、特に生きる勇気をもらったような気がします。
あーもうスッゴイ泣いた!ラガーロードのシーンからラストまでほぼ泣きっぱなし。悲しいんじゃなくて、愛しさと切なさと心強さに涙が出ました<…?
もともと芳呂ちゃんファンの私ですが、惚れなおしたね!
カジマも久々に格好よかったけど。
叔倫も、影が薄いもんで実はちょっと侮っちゃってましたが、そうくるとは…ツボ入りっぱなし。
恋愛なんざなくてもいい。「永恒地朋友」…なんて美味しい関係なんだ!!
それにしても今回大受けだったのはやはりナイフのシーンでしょうか。カジマさんやってくれます(爆笑)
ところで「おっはー」は一体いつからあった挨拶なんでしょう。山寺さんが始めたのって、香港返還前?<マジ謎
(読書日記2001/1/15より) |
All my life,Be with you 2 |
「All my life,Be with you 2」
(C)2001
花川戸菖蒲・角田緑 |
香港シリーズ 漫画 |
2001年8月13日 発行 |
A5版 58頁 |
***あらすじ*** |
浩毅がさらわれた――!!
今回の茶番劇を仕組んだ内幕・廣田組への報復のため、葵はついに動き出した。 |
***感想*** |
香港シリーズNo.16。続巻決定したこの作品ですが、話の方は急展開しています。
もう大興奮!シリアスなので浩毅はいつもよりも美人さんだし、ニレーさんは裏の顔全開でカッコイイし!
本作ではこの2人、ある意味本当に獣なんだろうなあ、と思わされましたね。ケダモノではなく、野生の獣。平時の怠惰さとは比べ物にならない緊張感と高揚感が気持ちいいです。
互いの命を預け合う、痛いほどの絆を確認した後のニレーさんの切ない独白に、もうクラクラ~!
他にも、私的にご贔屓の丸山君&由里ちゃんも出てて嬉しかったり♪
最後のひとコマで全てかっさらって行ってしまった感もある(笑)あのお方も久々の登場という事で、3巻が楽しみです♪
それにしても、いくら攻めだろうとカッコよくなろうと、ニレーさんはやっぱり「姫」だなあ…と思うのは私だけでしょうか。
※続巻の発行は中止になりました。
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